肥後守で竹細工 使い方から研ぎ方まで

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肥後守(ひごのかみ)というナイフはご存知でしょうか。

元祖ジャパニーズフォールディングナイフ(折りたたみ式ナイフ)として1890年代にまで誕生は遡るそうで、戦後は鉛筆を削る文房具として誰もが持っているナイフ、特に男子は鉛筆削りだけではなく、このナイフで竹細工をしたり柿の皮むきから時には魚をさばいたり、何時もポケットに忍ばせた男の道具だったと言います。

時代の流れ、鉛筆削りやシャープペンの登場、刃物が危ないという風潮で、肥後守は次第に姿を消していってしまった昭和の道具の一つになってしまいました。

肥後守というネーミングは兵庫県の三木市にある、永尾駒製作所製造の登録商標だそうで、この辺りは蕎麦屋の本家争いの如くイロイロあるみたいですが、歴史があるだけに、今はコレクターという人種もおり、数百円から1万円以上もするものまで、色んな肥後守が存在します。

何故そんなに値段が違うのか?と言えば、話は簡単で、18金メッキや宝石が埋め込んであるのではなく、包丁などと同じ刃物として造っていたりするために、そのままお値段へと反映されてしまうわけです。

実際に私も良い物を一本持ってますが、切れ味や刃持ちが違います。私らの様な者が居るために、近年は少し生産数も伸びたと聞きます。

肥後守の使い方



折りたたみナイフとは言ってもブレードを固定するロック機構などは無いので、刃の根元にある「ちきり」と呼ばれる突起を親指で抑えて刃を固定して使用します。

このシステムが良くできていて、刃を手前にして削ったりが出来ないので、今のカッターナイフなどに比べても怪我が少ないんじゃないかと思います。

最近、趣味の三線のバチを削るのによい刃物はないものかとあれこれ手頃な刃物を物色していて、肥後守に行き当たりました。もともとカッターナイフで竹を削ってバチ作りをしてましたが、この肥後守をきっちりと研いで使うと力が入れやすくて非常に使いやすいと気がついたのです。

肥後守の研ぎ方



正直、肥後守であろうがナイフであろうが包丁であろうが、研ぎ方にはコツなどなくて、これはもう何度も繰り返し砥石に向かってもらうしか無いと思います。

コツがあるとするなら手のひらに収まる様な小さな砥石ではなくて、しっかりとした大きめの砥石が絶対に良いです。欲をいうと、荒目と仕上げ用の石があれば言うこと無いです。

気が楽になる話を一つしておくと、肥後守はものすごく研ぎやすいです。おかしな刃の付け方をしてもすぐに研ぎ治せるぐらいに簡単。なので小学生にも扱える刃物だったという事ですね。

切れ味が悪くなってきたな、と思ったらすぐに研ぐ。使い方からメンテまで、肥後守には刃物の基本が備わっていると思うのです。

先日何かで目にしましたが、今の時代にも刃物を使う事を覚える為にと、生徒に肥後守を配る学校もあるそうです。

余談ですが、木を削るという作業、刃物を研ぐという作業がめっぽう面白く、子供の頃に使った彫刻刀などという道具も物色中だったりします。

◆ 編集長G 記



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