クリスタ長堀の南1番出口近くにある長堀の石濱展示

お昼どきともなると、クリスタ長堀の水時計広場には、OLや会社員の皆さんがチェアーに腰掛けてランチをしています。

その壁面には、このような大きな石壁があります。

目次

クリスタ長堀はもともと長堀川

クリスタ長堀

クリスタ長堀は心斎橋を中心に四ツ橋から長堀橋まで東西に通っている地下街というのはたいていの大阪人は知っての通りだと思います。

何気に歩いているこの長堀通りは、昭和35年までは長堀川という立派な河川で色々な国から大阪への物流水路として賑わっていたそうです。

長堀の歴史は石屋の集合地域だった

長堀川のほとりの一部に石屋の集合地域があり、長堀川を通って各地名産の加工用石が運び込まれ、石の集積所となっていたのが長堀石濱と言われる由来だそう。

近畿圏の神社仏閣にある鳥居や石灯篭は長堀で作られた

長堀の石

この石壁に掘られている内容を読み取ってみると。

長堀川を通って運ばれてきて積み上げられた石は、石工たちの手で神社仏閣用の鳥居や灯籠、石仏、石橋、道標などさまざまな石の造形物へと加工され大阪各地に点在する神社や天満宮の鳥居や灯籠、寺院の石像や石標として納られていったとのことです。

 

クリスタ長堀

クリスタ長堀の長堀橋側には、その石濱の名残を少しでも後世に伝えようと長堀石濱の石を積み上げた物をオブジェとして残しています。

クリスタ長堀

ここから、大阪中にある石の造形物が作られて言ったということは・・・。

北区にあるライオン橋のライオンも、なんばにあるえびす橋(ひっかけ橋)もクリスタ長堀の上を跨いでいる心斎橋も全て石造りということは、ここで加工された石で出来ているんですね。

 

長堀の石濱のそれから

ちなみに、クリスタ長堀のこの場所は昭和38年に埋め立てられ、のちに地下駐車場とショッピングモールが作られていったのです。

こういったピンポイントでディープな大阪の歴史は学校では教えてくれませんが、後世に残していくための工夫は、こうしてあちこちで行われているのです。

 

◆ Kニー 記

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