目次
大阪港のエリアごとの大雑把な紹介
大阪の海は悲しい色やね、と歌ったのは上田正樹ですが、たしかに大阪の海はあんまり陽気な感じではありません。
神戸港などは、町の賑わいが港までつながっている感じがしますが、大阪の港は、町とは隔絶された感じがします。
海遊館のある天保山には外国の大型客船も寄港しますし、北港や堺港にはヨットハーバーもあるんですが、いまひとつにぎやかな感じがしないんですね。
これは歴史的に理由があるようで、大阪湾はもともと河港であって市街地から離れていたことや、洪水や空襲で何度も壊滅していることにも関係があるようです。
戦後の高度経済成長期には、日本列島改造で、臨海工業地帯となってしまいました。
手付かずの自然な海岸はなくなり、水質は汚染され、海水浴のできる場所も少ないです。
そういったところも、悲しい色につながっているような気がいたします。
記者のイメージでは大阪の港はこんな感じです。多分に独断と偏見が入っておりますが、参考になりましたら。
大阪築港
天保山はあるけれど、海遊館から一歩外に出れば、静かな町。
倉庫や工場ばかりで、あんまり海を眺めようという気にならないです。
釣り船はチャーターできますが、よく釣れる漁場は和歌山だとか、明石の方になるようです。
大阪北港
舞洲、夢洲は空地だらけで、心落ち着く空間。
オリンピック誘致も失敗して、カジノ計画がすすんでいるようですが、どうなるのでしょうね。
海外に輸出される中古車が、船の上に無造作に積まれている光景がシュールです。
大阪南港
大阪南港には、カーフェリーの「さんふらわあ」が発着します。記者は子供の頃、さんふらわあの船上で、ウルトラマンショーを見ましたけど、今もやっているのでしょうか?
自動車の車検場や、老舗の中古車オークション会場があるエリアです。
南港野鳥園には、野鳥を撮りに望遠レンズを持ったマニアがやってきます。
インテックス大阪では、いろいろな催し物がありますし、WTCコスモタワーには大阪府庁も入っていますが、なんとなく、ガランとしたかんじです。
堺港
旧堺灯台は高速道路と工場の影に隠されて、白砂青松の東洋一のレジャーエリアははるか昔の話。
東洋一の水族館もあったらしいですが、今は工場ばっかりです。
新日鉄撤退の跡地に、堺浜シーサイドステージというエンターテイメントのエリアが作られております。
湾内にはヨットハーバーがありますけど、お金持ちっぽい雰囲気はあんまりないです。(実際には、お金持ちがオーナーになっているとは思うのですが。)
人工の砂浜を実験的に復活させていますが、大和川から流れてくるゴミがすぐに堆積してしまうようで、なかなか昔の姿を取り戻すのは難しいようです。
堺築港
堺築港では、夜中に改造車のゼロヨンレースなどが盛んでしたが、取締が強化されました。
今は、野外ダンスなどが開催されているようです。健全になりましたね。
大阪はずーっと南の和歌山の境まで海に面しておりますが、関西国際空港のあたりまでは臨海工業地帯であり、上空から見ると人工の埋立地により、幾何学的な海岸線となっております。
湾岸線から見える夜景はピカピカしていてキレイです。
工場萌には好まれているようですが、記者には、美しいというより、異次元の異世界みたいにかんじます。
堺や、岸和田のあたりには、漁港もありますけれど、人工的な埋立地の間を抜けて漁船が出入りしており、明るい漁村、というイメージとも違いますね。
和歌山の手前、泉南あたりまで行きますと、埋立地が少なくなってきて、ようやく海岸線が開けて水平線が見えてきます。
このあたりでは、海水浴や、フライボードなどのマリンスポーツを楽しめます。
が、水質は透明度が低く、そんなに美しくはないです。
日の入りは美しくて、日本の夕陽百選に入っております。
遠くに見えるのは、関西国際空港連絡橋です。
太陽の光だけは、古代から変わらないことでありましょう。
いや、スモッグで変色しているかも…
以上、大阪湾の大雑把な紹介でした。
大阪の海の埋立地は何でできている?
ところで、大阪湾の沿岸を埋め尽くしている埋立地って、何で作られているかご存知ですか?
もちろん土砂も投入されましょうが、ゴミ処理場でもあります。
大量の廃棄物を、プレスで圧縮して、ブロックみたいな塊にして、それを海に沈めていくらしいです。
汚染がないように処理されているということですが、いってみればゴミの島ですよ。
「大阪の海は悲しい色やね さよならをみんな ここに捨てにくるから~」と上田正樹は歌いましたが、実は、ゴミが捨てられていたのでした。
まあ、他にもヤクザのコンクリ詰めとか…
◆堺のT 記
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