タグボートと言うのは、船舶や水上構造物を引っ張る曳舟のことで、周りを運河に囲まれた、大正区あたりのイメージにはピッタリのネーミングだと思います。これからの時代の大正区の街作りを牽引すると言うイメージでタグボートと名付けられました。

飲食や宿泊、ワークショップにライブステージなど、水の都大阪らしい人気スポットとなることを予感させる、家族で楽しむことの出来る楽しい複合施設です。

今しばらく先だということですが、運河に浮かぶホテルや現在16店舗（2020年2月現在）の飲食店もまだまだ増えるんだそう。運河を通ってUSJへアクセス出来る定期船の運行は楽しみにしているアトラクション？です。

魅力的なお店が揃ったタグボート大正は、スタッフ一同、これからも足繁く通うことになると思います。

川辺に名物店舗が立ち並ぶ楽しい空間

尻無川の護岸を整備して作られたのタグボート大正、現在、エントランス（入り口付近）には3店舗、フードホール（新カモメ食堂街）には10店舗、フードホールの二階には3店舗のお店が営業しています。

いずれのお店も、大阪近郊にあるの名店が揃っていてディープ大阪なスタッフの間でも評価は上々、大正へと足を運ぶことが確実に多くなりました。

エントランス

まずは、タグボート大正の入り口付近にある三店舗の紹介です。

THE MARKET BENTO

営業時間：11:00～19:00
TEL：06-7178-2222

先ず目に入るのがこちらのお店。BENTOと言う店名通り、お弁当を扱うお店です。旬の食材をふんだんに使った、毎日でも食べたいヘルシーなお弁当が売り。

日替わりで用意されているおかずを、その場で選びます。メイン2種、サイド2種、サラダ、ご飯（玄米か白米）を自分好みで選べるのが楽しいお弁当屋さん。

お店の隣にあるオレンジ色のコンテナでは毎週土曜日に農家さんに会えるPOP UPイベントが開催されているそうです。

ディープ大阪な女性陣には大人気な店です。

「THE MARKET BENTO」を超えてすぐ左手にあるベーカリーCAFEは「MONDIAL KAFFEE 328 TUGBOAT」、右手には水上に浮かぶピッツェリア「PIZZERIA DA DOTS」、残念ながら両店とも未体験、レポートをお待ち下さい！

フードホール 新カモメ食堂街

エントラスの店舗を抜けてトイレのある場所を通り過ごしたら、そこがフードホール【新カモメ食堂街】です。現在（2020年3月）10店舗が営業しています。

フードホール内の店舗の営業時間は朝11:00～ですが、平日は昼休みを挟んで夕方からになるので注意しましょう。閉店時刻は23:00（ラストオーダーは店によって違います）、最後まで遊んで帰っても、まだまだ電車は動いている時間です。

利用方法

フードホールの利用方法は、いわゆるフードコートと同じですね。まずは席をキープしてから、各自が好みのドリンクやフードをオーダーしに行って持ち寄って楽しむって言うスタイルです。

注文して受け取るまで、お店によっては結構時間がかかる場合もあって、出来上がりを知らせてくれるブザーを持たせてくれるお店もあります。

施設内にゴミ箱は無いので、食べ終わったあとの食器やカップなどは、各店に返却して処分してもらうようにしましょう。

普通のテーブル席からドラム缶を使った席まで、手作り感たっぷりなテーブルが設置されていて、特に休日はごった返していますね。過ごしやすい季節には、川沿いの席なども気持ちよく過ごせるんじゃないでしょうか。

フードホールの一番奥はライブスペースとなっています。不定期開催だそうですが、色んなジャンルのアーティストを美味しいものを楽しみながら、楽しむことが出来ます。

この手作り感たっぷりなステージって、催しが無いと時はテーブルと椅子になるのです、よく考えてあります。

個人的には、やっぱり日本一のリトル沖縄大正ですから沖縄系の音楽をここで観たいなと思ったりしています。

SEAGULL DINER

堺市発祥のボリュームたっぷりで有名なハンバーガーのお店です。

正直、どれを頼んだら良いか判らないぐらい色んなメニューがあるので、お店イチオシのアボカドモッツァレラバーガーをチョイス。

味付けは醤油ベースでしっかり目。こういったボリュームハンバーガーって味は自分でってタイプが多かったりするので、しっかりめの味付け珍しいかも知れません。

一口かぶりつくと、モッツァレラが忘れた頃にやってくる、バンズがもちもちで、かみごたえあって凄く美味しい！パティは、めっちゃ肉感あるわけじゃないけど他の具材と程よいハーモニー。

ビーフパティとトマトにレタス、チーズをベースに、アボカドがとにかくたっぷりで、どこを噛んでもアボカドが入ってくる！

これはアボカド好きとしてはかなり嬉しいハンバーガーですね。1350円プラス税金なのでまあまあなお値段ですが納得のお味と凄いボリュームのハンバーガーです。

アボカドバーガーなんて銘打ってても、アボカドが一瞬でなくなるのが世の常なのに、アボカドたっぷりなのは嬉しいですね。

マスタードが結構たっぷり入ってるけど、辛くないタイプなので同行の小一の息子でもいけました。

POTALU

フライドポテト専門店です。

一般的なフライドポテトと、スイーツなサツマイモのスイートポテトの2種類のメニューがあります。

注文したのはフライドポテトの中でももっともベーシックなベルギーポテト400円の、ビーフシチューのせプラス200円です。

めっちゃ煮詰めたビーフシチューって感じ。

ビーフたっぷり。少しつけただけでもビーフシチューの味がしっかりします。ポテトの量がそんな多くないからシチューが足りないということはないはず、ポテトで650円？て気がしないでもありませんが、こういう場所で食べるならアリかな。

ビーフなしの場合は4種類の味付けがあって、オリジナルマヨ、バジルマヨ、トリュフマヨ、特製ケチャップです。

四種類の味を試したくて、ビーフシチューも十分な量なのですが、無理矢理シチューだけ食べてソース用に少しポテトを残しました。

おすすめはさっぱり食べれるバジル。でも大人はやっぱりトリュフ？！

トリュフ感が凄くて一瞬フリーズします。そのあと、うわ。トリュフキターーー！！感動モノです、これは美味しい、高級なお味です。

子供のおねだりの、POTALUのソフトクリーム、まあまあいいお値段です。

こんないいソフト子どもにはもったいないから、プレーンをセレクト、350円也。デコレーションソフトは500円オーバー、確かに美味しそうですが、、、

なめらかなソフトクリームはなんだか練乳のようなねっとりした舌触り。なのに甘すぎず後味がスッキリ。あっという間に舌の上で溶けて甘さがあとをひかない。

これは確かに美味しい！牧場の牛乳ソフトとかとはまた違う、令和時代のソフトです。

焼鳥酒場 あやバカ一代。

店の中に入れば、七輪で焼鳥を焼いて食べることの出来るお店。鮮度抜群の焼鳥が滅茶苦茶美味しいです！

いかんせん、この七輪は、お店の中に入らなければありつけないと言う競争率の高さです。覗いてみて空きがあれば、すかさず入りたいお店です。

焼き物だけではなくて、フードホール内に持ち出しが可能な、生レバーとか一品の類も美味しいので、おすすめしておきます。

THE MARKET Sour Lab.

農家直送、国産の減農薬・ノンワックスのレモンなど旬の国産青果を使ったサワー専門店がこちら。スッキリと口当たりの良すぎるサワーは、特に女性陣には大好評で、利用度が高いお店の一つ。

定番レモンのサワーや生搾りの柑橘系は、ワンコインでお釣りがあるぐらいの予算で、楽しめます。

まずは度の果実にするのかを決めたらアルコールの濃度を、0% 3% 6% 11%の中から選びます。メニューによっては中をお変わり出来るのがまた良いですね。

Beer stand MARCA

ビール好きにはたまらない、堀江にあるビール所蔵書直営のビアスタンドです。常に10種類以上のクラフトビールが楽しめるとあって、ビール好きなが多いディープ大阪のメンバーを喜ばせています。

画像は飲み比べセットSサイズ、1200円也。（M・Lサイズの飲み比べもあります）自分でクラフトビールを選んで飲み比べが出来ます。クラフトビールですから、ちょっとお値段は高め。

誤って落としても割れないソフトプラスチックのグラスもお洒落です。

あまりにもビールの種類が多すぎて、自分の好みのビールに出会うには、飲み比べセットを先ず頼んで、と言う方法が良いですね。

KOBE ENISHI

KOBE ENISHIは、ミシュランビブグルマン受賞の有名店です。

特に、休日の昼時などは凄い行列なので、もしフードホールに入った時に空いてたら迷わず食券を購入しましょう（他の店と違って注文は食券を購入する方法です。）

坦々麺が有名なお店ですが、ここはやはりタグボート店限定のジャパニーズだしヌードルをチョイスしました。

麺はふとめで歯応えしっかり、何よりやっぱり焼き飛魚煮干しのスープが絶品！

個人的には煮干し系スープは臭いが苦手なんですが、このスープは全く魚の臭みがなく、旨味だけ抽出している感じで、美味しいです！

おいごはんもセットになってます。たった60円アップなので、炭水化物取りたくない人以外はえらぶべし。

ラーメン後の汁とご飯がこれまた反則級。ラーメンというより雑炊。お酒飲んだ後にはたまらないですね。タグボート大正のフードホールは、お茶からお酒、シメまで完結できちゃうのです。

イチバノチカラ

こちらでは、是非名物の ベジコナとり天 をどうぞ。ベジコナと言うのは、乾燥させた野菜を粉末にしたもので、この野菜の粉末をまぶしてあげてある天ぷらが、ほんのりと甘く美味しいです。

とり天とスイートポテトは女性陣に人気のメニュー。とり天は一つ90円とリーズナブルなのもポイント高いですね。

アトリエスタ食堂

営業時間：11:00～23:00（平日は16:00～）

「お出汁、野菜、ワイン」がキーワードだとのお店です。ワインはいただいたことはありませんが、出汁は確かに美味い！

オススメメニューにある「お出汁サワー」とか怖いものみたさな気もしますが、美味しいんだそうです。

中でも、我々がアトリエスタ食堂でのイチオシがこのキーマカレー 800円です。ボリュームたっぷり、色んな香辛料を使ったスパイシーなカレーは病みつきになります。

ビール飲まれる方は、キーマカレーとのビールセットなんかも良いかも知れません。

その他、「おおさか出汁の唐揚げ」も是非にとオススメしておきます。

くれおーる タグボート大正店

以前、ディープ大阪でも紹介したことのある、たこ焼きのクレオールがフードホールにありました。

京橋に行った際にしょっちゅういただきますが、外すこと無く美味いたこ焼きを食べることの出来る、良店だと思います。

タグボートのくれおーるのたこ焼きが、こころなしかおしゃれな装飾です 笑

>>> 京橋のたこ焼きと言えばくれおーる

笑酔人（えようど）

裏なんばで人気の韓国立ち呑み 笑酔人（えようど）です。

韓国の屋台をイメージしてあるとのこと、韓国の屋台はこんな風なんだと思う程度ですが、裏なんばのお店には何度か足を運んだことがあり、良い印象です。

韓国料理ってお酒との相性が抜群だと思うのです。

こちらの新カモメ食堂街では、紹介している通り色んな料理を持ち寄って食べることが出来るわけですが、ご飯物はこのキンパが最高。500円です。

皮がもちもちでジューシーな大きめ韓国餃子550円とチーズハットク500円です。

本場の物はこんなに美味しいものなのね、って感じの、今や日本でもお馴染みとなったハットクは、外はカリッカリ、砂糖たっぷりにケチャップ、その取り合わせに一瞬怯むけど、一口食べると中にはのびーーるチーズがたっぷり。

アツアツカリカリとろーりで、うまーー！！なハットクさん、今まで話題のわりにそんな美味しいものでもないと思っててごめんなさい。結構なカロリーと予想されますが、ペロリと食べちゃいました。

その他、色んな韓国の惣菜が美味しくいただけます。

二階エリア

フードホールの二階は、大人のエリア、と言った感じでしょうか。沖縄料理にスナックにバー、三件のお店がありますが、いずれも個性的なお店揃いで、ディープ大阪メンバーは、「SUNSET2117」や「沖縄酒場 きじむな〜の森」は、タグボートに移ってくる前から通っていました。

>>> 【旧店舗】JR大正駅ガード下 沖縄酒場 きじむなーの森

改めて、こちらのお店は紹介したいと思います。

タグボート大正情報

タグボート大正を利用するにあたっての、ご利用案内をまとめました。

営業時間

基本的に年中無休で営業している感じですが、店によって平日は夕方からだったり様々です。

フードホール「新かもめ食堂」エリアは基本的に11:00～23:00（平日は昼休みあり）ですが、ベーカリーCAFEは「MONDIAL KAFFEE 328 TUGBOAT」などは朝8:00から営業していますし、フードホール二階のバーやスナックは夕方からです。

お目当てのお店がある場合には、必ず事前にチェックしてから出掛けるようにしましょう。

バリアフリー

A棟1階のチケットカウンターの近くにバリアフリーなトイレは用意されているので、車椅子の方もご利用出来ます。が、フードホールの2階に上がるには階段しかないので、車椅子の方はご利用は不可ですね。

赤ちゃんをお連れしているファミリーの方にも、チケットカウンター横のトイレのそばに、おむつ替え、授乳が出来る場所が用意されています。

なお、車椅子やベビーカーの貸し出しはありません。

銀行ATMと電子マネー

敷地内にATMの設置は有りませんが、エントランスのある交差点の信号を渡ったところに、コンビニ（ファミリーマート）があるので、こちらが最寄りになります。施設内にATMは欲しいところですね。

ほとんどのクレジットカードが利用できて、電子マネーは、どこのお店もPayPayが使用できるようです。個人的には、交通系の電子マネーなども利用したい所ですが、今の時代のことですから、追々対応は増えるんでは無いかと思います。

喫煙エリア

施設内はすべて禁煙となりますが、フードホールの二階のテラスが喫煙場所です。

また二階の大人のエリア、「SUNSET2117」「大正いやんばかん」「沖縄酒場きじむなーの森」では店内でも喫煙が可能となっています。

アクセスと駐車場

タグボート大正は大阪京セラドームの南側にあります。良い季節になれば、ドームでのイベント時などはJRや地下鉄に向かう途中にあるこの施設の混雑は間違いないでしょう。

JR環状線 大正駅、大阪メトロ 長堀鶴見緑地線 大正駅、阪神電車ドーム前駅からのアクセスが出来ます。いずれの駅からのアクセスは抜群で、5～10分です。阪神電車ドーム前が一番遠いと思います。

大阪シティバスでのアクセスは「大正橋」を目指します。「51 60 70 71 76 87 90 94 系統」のバスになります。詳しくは大阪シティバスのサイトでチェック下さい。
>>> 大阪シティバスの公式サイト

なお、駐車場はありませんので、車でのアクセスの際には近隣のコインパーキングを利用します。京セラドーム側よりも、JR大正側の方が比較的停めやすい気がします。

大阪市大正区三軒家西1丁目1-14

まとめ

正直、大阪の運河と言うと、特に昭和の時代の年代の我々からすれば、汚い水路、ともすれば臭うなど良いイメージよりも悪い記憶が強いものですが、近年は水質も浄化されてタグボート大正に限らず、様々な形で水際が利用されるようになっています。

中之島や道頓堀をはじめ、魅力的なスポットが次々と登場しているのは、皆さんもご存知じゃないかと思います。良い季節に慣れば、タグボート大正から道頓堀川沿いを歩いてミナミまでというのも良いかなと思います。

本来、人は、水と寄り添って暮らしてきたのですから、それらの場所に魅力を感じるのはある意味自然なこと、そんなことを思えば水際の施設を楽しみながら、水辺の環境を考える切っ掛けが作れると良いな、などと思うのです。