先日オープンしたばかりの観光施設「さかい利晶の杜」のすぐ隣に、古くからの蕎麦屋さんがあります。どのくらい古いかというと、創業が元禄8年(1695年)です。
目次
ちく満はこんなお店
「ちく満」と書いて、ちくまと読みます。
チンチン電車(阪堺線)の大道筋に面していて、一見、セメント工場か何かのように見える無骨な建物ですが、これが蕎麦工場になっていまして、中に入ると土間があり、屋根瓦があり、畳の座敷があり、鯉も泳いでいるという古い日本家屋なのです。
屋根瓦の上にまた屋根があるものですから、映画のセットか、博物館の中にあるジオラマのように思ってしまいますが、もともとあったお店の上に、工場を積み重ねてしまったのですね。
なんと大胆な。
そういうわけで、建物の外観と、中のイメージは全然違います。
ちく満のメニュー
工場のそば粉をかき混ぜている機械の横と通りぬけ、土間で靴を脱ぎ畳の上に上がり、あぐらをかいて、注文は、そば1斤800円か1.5斤1000円のみ。ビールは注文できます。
そばは蒸篭で蒸した蕎麦です。
蒸し蕎麦は界隈ではここ以外で食べたことがありませんので、珍しいのではないかと思います。(近所の「ちく千」「よし井」という親戚だか暖簾分けのお店でもたべられます。)
※訂正:コメントにて、蒸したものではなく茹でたものとの情報をいただきました。kuriさん、ありがとうございました。
人数分のせいろが重ねて運ばれてきまして、お椀に玉子と出汁と薬味のネギを入れて食べます。玉子はうずらではなくて鶏です。
出汁はすごく熱いので、やけどに注意。
蕎麦自体は、あんまり味がなくって、コシもないフワフワしたかんじなんですが、出汁につけるとたちまち絶品になります。癖になる味です。でも、このコシのなさは好き嫌いが分かれそうですね。
実際、知り合い数人に聞き取り調査したところ、大好きという人と、二度と行かないという人に分かれました。
ちなみに記者は、わりと好きです。ちょいちょい行きます。
1.5斤でも、成人男性には物足りないと思われます。まわりを見渡すと一人で三段重ねして、ビールを飲んでいるような人もいました。これが通の食べ方なのだと思われます。
最後はそば湯をお椀に入れて、すすって終了。
昼休み時間は、近所の会社の人達で混みますので、お昼を過ぎたあたりが、ゆっくりできると思います。
ちく満へのアクセスと営業時間
大阪府堺市堺区宿院町西1-1-16
営業時間 10:30~21:00
定休 月曜(祝日の場合は営業、翌日休)
駐車場はありますが、それほど大きくないので、満車の場合は近所のコインパーキングに停めましょう。
最寄り駅は、阪堺電車の宿院駅です。
◆ 堺のT 記
コメント
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ここのソバは蒸してはいません
茹でています。
蕎麦湯、頂いたでしょ?
厨房の大きな釜も見てね。
そもそもここのセイロは底が板のはめ殺しで蒸せないのです。
kuriさん、コメントありがとうございます!
そうだったのですかー!
すっかり蒸しているものだと思っておりました。
今度行った時、じっくり観察してみます!
蕎麦湯、おいしかったです。
堺のTさま、ご丁寧なお返事おおきに~です。
昔は蒸した蕎麦も結構あったみたいですが、「熱盛り」は
堺の蕎麦屋さんでは茹でている所しか知らないですね。
蕎麦湯は蕎麦粉を入れたドロドロのはツライです、ちく満のように
そのままがいいと思うのですが、早めに行くと薄いかな?
kuriさま
たしかにドロドロの蕎麦湯は、ちょっとアレですねー。
それにしても、kuriさま、
相当な蕎麦通、堺マニアと見受けられました。
またぜひ色々と、突っ込んでくださいませー。
ありがとうございます!