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堺戎神社の十日戎
大阪人である記者は、毎年お正月の初詣がすめば、次に十日戎にお参りしています。
有名な戎神社は、いくつもありますが、堺在住者が、えべっさんといえば堺戎神社、菅原神社です。
ふだんは人気のないこじんまりした寂しい神社なのですが、十日戎の3日間は他のえべっさんと同じく、大変賑わいます。
付近の道路は屋台と違法駐車の車で溢れ、上空をとびまわるセスナ機は「商売繁盛で笹もってこい!」という掛け声を、エンドレスで流します。
今年は、残り福に参りました。十日戎の前日9日を宵えびす、10日は本えびす、11日を残り福といいます。
3日めともなると、ちょっと人の入りも落ち着いているようで、お賽銭箱に進むまで10分も並びませんでした。混み合っている時は30分以上並ぶときもあるのです。
十日戎の縁起物
えびっさんに商売繁盛のお参りしましたら、戎笹(福笹)や、戎熊手(福さらえ)、福箕(ふくみ)というドジョウすくいの籠みたいなのに、吉兆(小宝)という縁起物をつけてもらって、持ち帰って職場に飾るのが習わしです。
熊手や籠は、大きさによりますけど、3,000円くらいから10万円くらいまであるようです。年々、グレードアップしていくのが商売繁盛のコツです。
縁起物は、大判小判に千両箱、銭袋や鯛、打出の小槌、サイコロなど、いろいろあります。堺戎では、このあたりの縁起物は、たいてい無料でつけてくれます。
去年の熊手を返して、今年の熊手を買おうとしたら、千両箱だとかサイコロだとかの縁起物は、もう残っておりませんでした。これは残念。
去年のを返す前に、付け替えればよかった…
巫女さんの愛想笑いだけで我慢です。
巫女の舞
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十日戎は、大人が商売繁盛を願いにお参りするものですが、子どもと一緒に行きますと、誘惑がいっぱいです。
妖怪ウォッチの絵の描いてある綿菓子だとか、金魚すくいだとか、スマートボールだとか、一円玉を水槽の中のコップにうまく入れたら水飴をもらえるのだとか、いろいろ出店が並んでいるもので、お金使ってしまいますねー。
大人にとっても、神戸牛の串焼きだとか、ウマそうなのがいろいろです。
お天気が今ひとつで、雨が降ってきたので早めに帰りまして、ちょっと心残りでした。
来年はやっぱり余裕を持って、初日に来ようと思ったのでありました。
堺戎神社の由来
堺戎神社は、菅原神社、薬祖神社が合祀されています。
菅原神社は、長徳3年(997年)創建の由緒ある神社で、菅原道真公を祀ってます。
神使(=神様の使者)の牛です。
戎神社は、寛文4年(1664年)に突然出現した戎島の海中から、石像が発見され、戎島の近くに宮祠を造ったものが、昭和26年に菅原神社の境内に遷ったものだそうです。
薬祖神社は、応永4年(1397年)、足利義満が遣明船から神農の神像を献上されたのが始まりです。明治40年(1907年)に菅原神社に合祀されました。空襲で焼けてしまい、昭和30年に、神明造りの本殿と拝殿を造営されています。
日本最古の薬祖神社とされ、癌封じの神様として知られております。
記者が子供の頃に聞いた話によると、えびっさんは戦前はもっと広大な境内だったそうですが、空襲で焼けて小さくなってしまったらしいです。
堺戎神社へのアクセス
堺戎神社 菅原神社
堺市堺区戎之町東2丁1-38
大阪市内からでしたら、天王寺からチンチン電車の阪堺線にのり、花田口駅を下車すると近いです。南海高野線堺東駅からだと、徒歩10分くらい。
車でしたら、阪神高速堺線の堺出口から5分ほど。普段は駐車スペースが数台分ありますが、えべっさんの時期は、駐めるところはないです。
コインパーキングはたくさんありますので、どこか空いているところに駐めましょう。路上駐車はやめましょう。
空き駐車場を探していると、けっこう離れてしまうかもしれませんので、公共交通機関の利用をおすすめします。
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