今年も恒例の餅つき会。
昭和な古民家で暮らす我が家には、ばーさんの代から受け継ぐ餅つき道具が一式あったりして、子供の頃から年末の恒例の行事として現在に至るのです。
正直、準備も片付けも面倒なので、買ったほうがええやん、という話も無くはないんですが、人が集まるという事を子ども達に見せるためにも、それら全部手伝わせて友人たちを迎えます。
大人は酒飲みながら、子供たちも好き勝手にゲームをしたりしつつ、それはそれは賑やかな集りです。
餅つきの手順はまず日取りから。9のつく日は「苦餅」と言って餅つき禁止です。大晦日も一夜餅と言って避けます。皆の意見を最大限聞いて、日程を決めたら、もち米の注文します。
長年やってると、色々判るんですよ、もち米の善し悪しも。我が家は和歌山の農家の友人に餅つきの段取りに合わせて注文します。
前の晩、寝る前にもち米を研いで、たっぷりの水につけて置きます。朝起きたらざるに開けてしっかりと水気を切る事。
もち米が蒸し上がるには小一時間かかるので、開始時間から逆算して順に蒸しあげて行くわけです。何臼もつくので、せいろは一段目から二段目、三段目とずらして蒸し上げる事で、つき手の待ち時間が少なくできます。
つき始める前に、臼も杵もお湯でしっかりと温めます。蒸したもち米が一気に冷えないようにするためです。冷えると固くなる、そんな感じです。傍らでは、常にお湯も沸かしつつです、お湯は大量に必要ですから。
まず最初に家長夫婦が、次に長男がと順番もあったりするんですが、基本はあとは好きに突き上げて行きます。
男性はつくのが仕事、女性はあいの手と丸める係。
前途の通り、準備や片付け本当に大変なので、しかも街中だと場所的な事など大変ですが、餅つきのルーツをたどると神事でもあったりするわけです。
人が集り今年も年を越す事が出来た、との気持ちを持つことが出来るのはこの上ない幸せな事だと思ったりします。
子どもたちが完全に餅つきを仕切る様になるまでは今しばらくかかるかとは思いますが、バトンタッチするまで、恒例行事を続けれる様にと思うのです。
本年もありがとうございました、良いお年をお迎えください。
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