難波宮(なにわのみや)跡公園

大阪城公園のすぐ近所に難波宮跡があります。

わりと広い公園になっておりますが、大阪城から見ると阪神高速道路の高架の南側であり、メインの観光ルートからはハズレておりまして、観光客らしき人はほとんど見当たらず。

近所の人がくつろいでいたり、犬が散歩したりしています。

難波宮の歴史

なにもしらずにふと立ち寄ったら、妙な巨大な物体に、なんだこれ?と思うことでしょう。それは石造りの太極殿基壇の復元です。(本来は木造だったらしいです。)

実は、ここは、飛鳥時代・奈良時代にあった古代遺跡なのです。

豊臣秀吉の天下取りの象徴のような大阪城が近所にありますもので、忘れられているようなかんじですが、平安京より古い都の跡地なのです。

難波宮(なにわのみや)跡公園

この地に難波宮があったと発見されたのは、戦後になってからで、それまでは文献だけに存在する幻の都と言われていました。

戦中は日本帝国陸軍の用地になっておりまして、戦後に調査が始まり、大極殿跡が発見されたのは、昭和36年ということです。

大化の改新があったのは645年(社会の授業で覚えましたね)、孝徳天皇がこの地、難波に遷都しました。

ここは、日本の首都だったのです。

天皇制の始まり、元号のはじまりも、ここからだったのです。

天皇の住まいである内裏や、政治や儀式の場など、大きな宮殿があり、相当に広大な敷地だったようです。

難波宮(なにわのみや)跡公園

現在公園になっているのは、難波宮跡の一部でありまして、公園を取り囲んでいる高速道路やビルがあるのも、実は遺跡の上です。

大阪歴史博物館や、NHK大阪のある場所も、難波宮の跡になります。歴史博物館では地下遺跡の展示を見ることができます。

観光客はみんな大阪城の方に行ってしまいますが、実は、大阪城よりもっと古い歴史を感じさせる遺跡なのですね。

もっと大勢の人が関心を持って見学に来ても良さそうに思いますが、大きな石があるだけで、売店もなにもないんで、しかたないかもしれません。

とは言え、知る人ぞ知る神聖な場所である事は間違いありません。パワースポットです。

大阪人としては、大阪城見学のついででも構いませんので、ぜひ一度立ち寄っていただきまして、向かいの歴史博物館を尋ね、難波宮について、大阪について学んでおくことをおすすめします。

大阪がもっと楽しくなりますし、海外観光客にウンチクを垂れることができれば、尊敬の眼差しで見られること間違いなし。

難波宮(なにわのみや)跡公園

◆ 堺のT 記

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