- Home
- 外ごはん, 大阪で食べる各地の郷土料理
- 伊丹のてげてげ食堂 きゅらむん
伊丹のてげてげ食堂 きゅらむん
- 2015/4/5
- 外ごはん, 大阪で食べる各地の郷土料理
- 伊丹, てげてげ食堂きゅらむん
- コメントを書く
伊丹にある、奄美大島の郷土料理を食べる事が出来る店、「てげてげ食堂 きゅらむん」へディープな仲間と行ってきました。ちなみに、きゅらむんとは、きゅらは綺麗、むんは人で綺麗な人とか美しい人。てげてげとは適当にとかぼちぼちとかを指すんで、ゆるーい食堂、みたいな感じでしょうか。
もう少し奄美大島の事を書いておくと、多くの人が口にする疑問は、奄美大島の郷土料理とは!?でしょう。実際に今回この店が初めてなディープ大阪な仲間達から出た言葉は、
「沖縄料理とは違うの?」でした。
言ってしまえば、気候風土は沖縄と変わらないんで、やはり食文化はそっくりと言うかそのまんま沖縄ですね。違うと言えば、言葉が違います。
たとえばこれ、
緑のいぼいぼは、南の島の定番ゴーヤ。沖縄ではゴーヤを炒めるとゴーヤチャンプルですが、奄美ではニガウリ炒めです。
これもまた定番な南の島の家ごはん、沖縄ではソーメンチャンプルですが、奄美では油そーめんです。油で炒めるんで油ソーメンだと推測。
こんな感じで、基本的に単語が違うぐらいで料理そのものはたいした違いはありません。南の島で取れる海の幸・山の幸を煮炊きした素朴な料理が並びます。
と、いいながら、鶏飯がありました。これは奄美な郷土料理の代表選手でしょう。ご飯に細かく割いた鶏のささみにシイタケ、三つ葉に錦糸卵、パパイヤの漬物なんかを乗せて、鳥のスープをかけていただきます。
鶏飯は、その昔、薩摩藩の統治時代に薩摩から監視に来る役人をもてなす為の料理として今日にあるメニューで、実は昔から奄美で食べられたという料理とは違います。支配下で生まれた料理なので、鶏飯は沖縄には無い奄美ならではの料理ですね。
あと、違うと言えばお酒の文化が違います。
沖縄はご存知、酒と言えば泡盛が飲まれますが、奄美では酒と言えば黒糖焼酎です。文字通り、サトウキビから取った黒砂糖と米麹のみで作られる、奄美群島だけの製造が許されている焼酎です。
という事で、きゅらむんは奄美の店なので、黒糖焼酎は死ぬほど置いてます。これだけの銘柄が揃ってる店はそうそうないでしょう。(泡盛も結構ありますけど^^;)(沖縄と一緒くたにされて、奄美の店も少ないですけど^^;)
オリオンビールと黒糖焼酎にトロピカルなドリンクがすすみます。
こちら、期間限定の猪肉。島ではシシ肉と言いますが、これは貴重なリュウキュウイノシシなのです。噛めば噛むほど味のある絶品。
ハーウルメの唐揚げ。和名はタカサゴ、沖縄ではグルクンですね。
文字に書くのが難しいんですけど、ウワァン骨。ワァー、ウワァー、と発音するのが豚です。豚バラの煮込み、そう、沖縄にもある、テビチとかソーキとかあの類のもんです。
と、こんな感じでまだまだ色々食べたんですが、方言講座みたいになってきたのでこの辺りで。
実際に店側も面倒くさいんでしょう、ゴーヤチャンプルとかグルクンの唐揚げって書いてます、そのほうが通じますしね。でも、今度行った時には注意する事にします、誇りを忘れるなと。
そして、なぜ、こんなにも詳しいかと言うと、中高生の頃に鹿児島の英雄「西郷さん」と同じく、私は大阪から奄美大島へ島流しになったのでした。その時の同級生がこの店の店主だったりします。
このご時世にホームページもなかったりする不届き者です。>>>てげてげ食堂 きゅらむん
若いころを懐かしんで、そして、趣味の島唄三線を楽しみに結構足繁く通う店だったりするのでした。島唄のライブとかやってたりもするんですよ。
親友の店なんで、点数高めです。
きゅらむん (沖縄料理 / 伊丹駅(阪急)、伊丹駅(JR)、新伊丹駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
◆ 編集長G 記
コメント
-
2019年 1月 29日トラックバック:大阪近郊で三線の生演奏が聞けるお店 | ディープ大阪
この記事へのコメントはありません。