印泥とは
朱肉というと、表面がペタッと平になっていますが、その昔は印泥というものでした。
使うときにはヘラでこねてから、ハンコを押し付けるのです。ドロッとしていてモリモリしています。
印泥は、掛け軸や骨董品に捺印するときの落款(らっかん)によく使われます。篆刻用品として売られています。
中国産の「朱砂」と、よもぎを混ぜて作られているということです。
発色が良いのとコストパフォーマンスが良いという事で、最近は水銀と硫黄を混ぜているものもあるそうですね。(なんとなく体に悪そう。)
印泥の使い方
私の手元にある印泥は20年ほど前に中国土産で買ってきたものですが、いまだにちゃんと使えて良い色が出ます。
せっかく印泥を買ってきたので、落款を作ったりして年賀状に押したりして遊んでいたものでした。
スタンプ印のように、そのままペタッとハンコを押すのでなく、ヘラでよくこねて、朱と水分がよく混ざって、手応えが均質になるようにします。光沢が出ているのが良い状態です。
(混ぜないでおくと、分離してしまうそうです。)
ヘラで、団子状にして、テッペンの平になったところに、軽く押し付けましょう。
こちらは年賀状用の小さい落款です。
手先の器用な人なら自分で作れますが、自信がなければハンコ屋さんで注文すれば作ってくれます。
書道をする人は、石を彫ってハンコを作られたりしますね。篆刻といいます。
ハガキに書道サイズの篆刻の落款は大きすぎるので、記者はこのサイズが好きです。
ちょっと、風情があって洒落ていると、自分では思っております。
使用後はよく朱を拭き取りましょう。
俳句でも作って落款を入れてみるのも面白いでしょう。
(俳句のサンプルは、デタラメです。)
◆ 堺のT 記
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