舞洲スラッジーセンターの外観がメルヘンすぎる

大阪から神戸方面へと向かう阪神高速5号湾岸線を気持よく走っていると、天保山海遊館や観覧車とともに、メルヘンチックなお城のような建物が見えてきます。

建物は赤や青や黄色のカラフルな色使いで、金色に輝くゴールデンボールが、にょっきり空に向かって突き出しています。

あれが噂に聞くユニバーサル・スタジオ・ジャパンか！　と知らない人は感動するのですが、違います。USJは、高速道路の東側にありますので、反対側です。

 

夢の島かと思ったらゴミの島

そういえば、夢洲（ゆめしま）という人工島が地図に出ていたなー、あれがそうかーと思った人は、惜しい！

夢洲は隣の島でして、ゴールデンポールのお城は、舞洲（まいしま）にあります。舞洲スラッジセンターといって、実は大阪市のゴミ焼却場なのです。（大阪市環境局舞洲工場）

夢の島じゃなくて、ゴミの島だったのですねー。

 

舞洲へ渡る橋をおりていくと、その異様な建物が近づいてきます。

ケバケバした色合いは、ラブホテルにも見えないこともありませんが、ゴミの運搬車が連なって次々吸い込まれていくのは、なかなか見ることのない不思議な風景です。

大阪市は軽自動車の運搬車を使っていまして、小人のクルマのように見えてなかなか可愛いのですよね。

なんだか、ティム・バートン監督の映画に出てきそうな光景ですよ。

 

舞洲スラッジーセンターの外観をデザインした人

舞洲スラッジーセンターをデザインしたのは、オーストリアの有名な芸術家のフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーという人だそうです。

ユダヤ系だったので、ナチス時代は迫害を避けるため地下室で暮らしておられたとのことで、苦労人です。

自然を愛し、直線のデザインを嫌い、曲線や渦巻きを多用する独特の作風で知られています。

舞洲スラッジーセンターのデザインは、ゴミが自然に帰るようにという願いが込められているのだとか？

デザイン料は結構な額だったようで、オリンピック誘致に失敗して空き地だらけの埋立地では、虚しく目立ち、ある意味、象徴的な建物です。

デザインが島と合っているのかどうかわかりませんけど、このスラッジセンターに合うように、島全体がアートに発展していけば面白いかも。

 

車を止めて近づくと、お散歩コースもあります。庭とエントランスは、常時開放、無料で入れます。

 

舞洲の施設をご紹介

舞洲スラッジーセンターの緑豊かなお庭では、ゴミの嫌な匂いもしませんし、クリーンです。高度な処理能力を保有しているということですね。

ゴミの島とはいいましたが、フィリピンのスラム街みたいにゴミがうず高く積まれていて、子どもたちが食料を探している、なんていう光景はないです。

それどころか、舞洲はだだっ広い敷地に、近代的施設が沢山できてきております。

舞洲はかつてはオリンピック開催の候補地になったこともある、広大な敷地を持つ埋立地です。まだまだ空き地が多いですが、スポーツ施設や野球場にキャンプ場、カート場、ヘリポート、ゆり園などがあります。

 

こちらは舞洲ロッジ。

＞＞詳細記事

 

海岸沿いにある広大なゆり園

＞＞舞洲ゆり園

 

免許なしでもレーサー気分

＞＞舞洲インフィニティサーキット

 

隣の夢洲も広大な埋立地ですが、舞洲以上にガラガラです。

コンテナターミナルとソーラーパネルしかなくて、面白そうなところは何もありません。

だだっぴろいので、ラジコン飛行機とかドローンの練習にはうってつけな気はしますけど、飛行禁止です。

＞＞DJI　安全飛行フライトマップ

オリンピックが誘致できていれば、大阪の景気もずいぶん活性化したんでしょうがもはや夢の話。

あそばしておいてももったいないんで、カジノを建てて、大阪の経済を発展させようかという話も出ています。

USJも近いことだし、実現すればラスベガスのような一大レジャーエリアになるのではないでしょうか。

 

舞洲スラッジセンターへのアクセス

マイカーでしたら、阪神高速湾岸線湾岸舞洲を出て此花大橋を渡れば、ドーンと見えてきます。南港(咲洲)方面から夢咲トンネルを通過し、夢舞大橋を渡っても舞洲に入れます。

電車でしたら、JR大阪環状線「西九条」駅から市バス81号乗車約20分→「アミティ舞洲」下車。
またはJRゆめ咲線「桜島」駅から北港観光バス「舞洲アクティブバス」で「環境施設組合前」下車。

 

内部の見学は、毎週月曜日・水曜日・木曜日・金曜日・土曜日の10時からと13時から。

事前にご予約してください。

舞洲スラッジセンター
でんわ　06-6460-2830

◆堺のT　記