大阪は、新しいものと古いものが混在している町です。
近代的ビルとお寺や神社、ショッピング街と商店街がひしめきあい、入れ替わり、進化しているように見えます。
こちら純喫茶アメリカンは、創業当時は最新のモダンなお店だったのでしょうが、今となってはレトロの極み。
場所は難波、道頓堀からすぐです。(大阪市中央区道頓堀1-7-4 )
大阪を代表する観光地であり、お笑いの中心であり、ヤングや外国人で賑わっているエリアです。
純喫茶アメリカンは昭和の香り
開店は昭和21年ということで、日本が敗戦した翌年、GHQ押し付けの日本国憲法が公布された年です。
この年に「純喫茶アメリカン」というネーミングで開店するとは、なかなかのセンスですね。
当時の世相や店主の苦悩がしのばれます。
ちなみに、「純喫茶」というのは、当時の風俗営業の店と区別するための名称だったようです。ダンスホールなどが、いかがわしいという風潮だった時代ですね。
お店の中は、絨毯、シャンデリア、ソファと、モダンでクラシックです。現代のスターバックスやコメダ珈琲のようなカジュアルな雰囲気とはずいぶん違います。
ウエイターやウエイトレスの制服も、レトロな雰囲気を保っております。
お客としてくるなら、羽織袴で山高帽、葉巻を吸って新聞でも読んでいるのがよく似合うと思います。
ちなみに店内喫煙可です。しかも分煙とかじゃなくて、全面喫煙可です。これもレトロですね。
「生きた建築ミュージアム・大阪セレクション」に、選定されているそうで、隠れた観光名所ともいえるでしょう。(場所柄、ぜんぜん隠れている感じはしませんが。)
純喫茶アメリカンのメニュー
コーヒーは自家焙煎です。むかしながらのホットケーキセットが名物ということです。
記者が子供の頃は、デパートの屋上レストランなどで、ホットケーキにバターをシロップをかけて食べるのが楽しみだったのを思い出します。
(昭和50年頃の話)
くまやひよこのかわいいケーキもありました。
昭和なレトロ感満載の純喫茶アメリカン、ゆっくりできるといっても、タリーズや、ドトールのように、パソコンを開けてパチパチするのはやめましょう。(というか、雰囲気に圧倒されて無理です。)
本を読むなら、スマホのキンドルなんかじゃなくて、ちゃんと紙でできた本を読んでいただきたいとおもいます。
裏表紙にバーコードの入っていない、変色した昭和の文庫本などが似合うと思います。
◆ 堺のT 記
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。