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讃岐うどんの国 香川へ
大阪人の記者はうどんが好きです。駅の売店の立ち食いうどんも美味しいですし、たまに東京でうどんを食べると、ああ、大阪人でよかったなあ~と感じます。
しかし、大阪のうどんと言っても、讃岐うどんを売りにしている店は多いですね。本場である香川県のうどんはどうなんでしょう?
というわけでディープ大阪スタッフ一同、淡路島を超え渦潮を眺めながら、現地に取材してまいりました。
うどん県行きバスです。
(※実際の取材は自家用車でいきました。)
香川県民のうどん好きの筋金入りっぷりはよく聞くところで、モーニングはうどん、ランチもうどん、おやつもうどん、夜のディナーは、肉系?魚系? それともうどん系? と現地の知人に尋ねられました。
ウソかマコトか香川県民は、うどんの食べ過ぎの塩分過多で脳梗塞、糖質のとりすぎで糖尿病が多い、なんて話も聞きます。うどん好きも命がけですね。
大阪人はそこまでうどんへの情熱はないと思います。
讃岐うどんガイド
香川県につきましてまず驚いたのは、ホテルのフロントにおいてある、うどんガイド。ものすごい数のうどん店が載っております。
うどん屋さんには、まちなかのセルフの食堂みたいなところと、料亭のような観光客向けのお店と、製麺所があると聞きました。製麺所で食べるというのは、あまり大阪では聞かないスタイルです。
一般店
いわゆる、大阪にもある普通のうどん屋さんのことを一般店と呼ぶようです。
席に案内されて注文して、運ばれてきたうどんを食べるという、我々大阪人からすると、当たり前だと思うのですが、地元香川県の人は県外からのお客さんでも来なければ、まずうどんを食べに来ることはない、、、そうです。
うどん本陣山田屋
まずはこちら、素晴らしい中庭のある高級料亭のようなうどん店が、うどん本陣山田屋です。(高松市牟礼町牟礼3186)
もともと造り酒屋だったという建物です。大阪で、こんな店構えのうどん店はなかなかないと思います。
高級そうな雰囲気とは違って、お料理はけっこうリーズナブル。1000円でお釣りがあります。
釜揚げうどんやぶっかけうどんなど、大阪でもお馴染みのオーソドックスなメニューです。もちもちした感じがおいしいです。際立った特徴はないですが、だれもが満足するうどんのお店でしょう。
香川県のセルフうどん
もっともよく見かけるのがセルフサービスのお店です。大阪でも丸亀製麺などお盆持って並ぶセルフのおみせが増えておりますね。
一つ一つのお店に特色があって、あれこれ違いを語るのが面白いところです。
吉本食品
こちらは吉本食品。(東かがわ市三本松608)
かけうどんにちくわ天をのせて350円。
かけうどんには「そのまま」という注文の仕方があり、これは麺を温めも冷たくもせず、そのままの常温で、という意味だそうです。
出汁がちょっとぬるくなるので、熱いうどんをフーフーしながら食べることに慣れている大阪人にはちょと違和感があります。うどんののどごしと腰、美味しさがもっともよく味わえる、通の食べ方だということです。
手打十段うどんバカ一代
こちら、手打十段うどんバカ一代(高松市多賀町1-6-7)
郷に入れば郷に従えということで、二日目の朝はモーニングうどんです。
釜バターうどん小をいただきました。490円。なんだかカルボラーナみたいですが、これがおいしく斬新な味わいでした。
こちらは早朝より営業しています。こういったセルフうどんも茹でたてが美味しいのは間違いなく、どのタイミングで茹でたてがいただけるか、は運次第、想像力をかきたてて出かけるのだとか。
うどんバカ一代さんは有名人のサインがいっぱいです。
他にも、いくつかセルフのお店に行きましたが、どちらのお店も食券販売機などはなく、口頭での注文です。
モタモタしていると、舌打ちされる、と聞いていましたので緊張しました。実際に舌打ちされるようなことはありませんでしたが、おばちゃんが無愛想、というのはだいたい共通するようです。
製麺所で食べるうどん
製麺所で食べると言うのはやはり斬新です。
うどん処しんせい
うどん処しんせい。(高松市新田町甲375)
看板に製麺所と書いてありますが、席がたくさんあり、中にがオープンテラスみたいになっています。わりと寛げる雰囲気です。
広い駐車場からは、源平古戦場跡の屋島山が見え、なんだか道の駅のような雰囲気でもありました。
うどんの表面がぬるりとした感じがあるのが特徴です。わかめうどん小とイイダコの天ぷらで580円。
谷川製麺所
一番強烈に印象に残っているのがこちら、谷川製麺所です。(高松市東植田町2139-1)
田園地帯の川沿いにありまして、看板も出ておりません。民家の中にうどん工場がある、といったかんじです。入り口を入ると木箱が山積みになっており、テーブルは2つほどありますが、とてもお食事処には見えません。
うどんが茹で上がると工場に入れてもらえます。うどんのお椀を受け取り、寸胴でゆだっている肉やら野菜やらを自分で掬いあげて、うどんにかけて食べます。うどん小は250円。
唐辛子は庭で作っているそうで強烈な辛さです。
うどんと出しと唐辛子のセットが1000円でした。おみやげに良いですね。
それぞれ味わいが違っていて奥深いのが香川のうどんでした。
道を走っていても商店街の中でも、いたるところうどん屋さんだらけです。数店訪れただけで、香川のうどんを語るのもおこがましいと思いますが、以上簡単なレポートでした。
しかし、立て続けにうどんばっかりというのも、けっこう辛いものがありまして、香川県人おそるべし。
◆ 堺のT 記
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