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大阪に集中 青いポスト
御堂筋を歩いていると、青い郵便ポストを見かけます。普通の赤いポストと、セットで設置されていることが多いですね。
大阪市にはけっこう青いポストがあり、個人的にはそんなに珍しいという印象もないのですが、実は全国的には相当珍しい物だと知りました。
なんでも、全国に39本しかないんだとか。そのうち27本が大阪にあるそうです。
希少です。絶滅危惧種です。
赤いポストと何が違うのでしょう。その意味は?
青いポストは速達専用
さて、その青ポストの正体なのですが、実は速達専用のポストなのです。
戦前の紺色の航空郵便用のポストが前身とのことで、1956年に設置されたのが最初でした。
高度成長期に全国に400本ほど設置されていたものの、速達の投入口もついた赤ポストが普及していき、撤去されて減っていったということです。
大阪にたくさん残っているのは、ケチの精神の発揮という説もありますが、真相はわかりません。
普通のポストと並んでいますので、合理性の面から考えますと、残しておく必要もないような気がしますが、面白いから残しているのかもしれませんね。大阪のイチビリの精神の発揮でしょうか。
希少なものだと聞けば、大阪名物として、なくならないで欲しいとも思いますが、宅配便、電子メールなど、速達に取って代わるものはいくらでもあるこのご時世、いつまで残っているでしょうね。
青いポストのある風景
青ポストが多く残る船場のあたりは、歴史的な古いビルなどの建築物も多く残っています。
最新のビルやホテルも混在し、古きと新しきが融合した街です。
多くは文化財として保存されているほどのことはなく、普通に現役で使われています。
ただし、古い建物は耐震の問題などもあり、堂島ホテルといったような趣のある建物も、建て替えられていくようです。
時代の流れは仕方がないですが、新しくなるということが、重厚から軽佻浮薄になっていくことだとすれば、ちと悲しいかも。どっしりをペラペラにするのが良しとは思えませんね。
新しく作られる建物は、以前にもましてどっしりと、100年200年、千年と長持ちするよう作っていただきたいと思います。
それが歴史を作るってことですよね。
というようなことを、青いポストを見ながら考えたのでありました。
大阪に来られましたら、青いポスト、探して見てください。
幸せの青い鳥のように、みつけたらラッキーが訪れるかもしれませんよ。(あの話は、青い鳥は家にいた、というオチでしたっけ。)
◆堺のT 記
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