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堺の山之口商店街の今昔
大小路通りからフェニックス通り(中央環状線)までつながる商店街が堺山之口商店街です。
現在、堺の中心地は、役所や裁判所など官公庁の集まる堺東ですが、山之口商店街のある宿院は戦前には堺の中心地としてたいそう賑わっておりました。
いまでも銀行や証券会社、保険会社は多いですが、チンチン電車(阪堺線)が平行して走る、ノスタルジー感じるエリアです。
しかし現在はといいますと、あの、閑静な住宅街という表現が適しているかもしれません。
山之口商店街を言い表す言葉として、閑静な商店街と言ってしまっては失礼に当たりますでしょうか。
かつての栄光は過去の話で、はっきりいって寂れております。人気がなくて、端っこから端っこまで、スカーンを見通せる商店街というのは、なかなかないのではないかという気もします。
ちなみに夜は8時に消灯します。
その昔、といっても20年ほど前はもっと賑やかで、堺ミュージックというストリップ劇場もあり、朝から晩まで弁当持参で通っている人もおられましたし、頭に鉢巻を巻いた親衛隊も活気がありました。
更にその昔は、人混みをかき分けて、5mほど先の向かいの店舗に行くのに30分かかるというほどの賑わいだったそうです。
30分かかったというのは、いくら何でも誇張のし過ぎだろうとは思いますが、心斎橋あたりの商店街より、ずっと活気があったという話は本当のようです。
現在の山之口商店街は、与謝野晶子の生家跡があったり、防空壕の跡を残すギャラリー(いろはに)があったり、わりと文化的な香りがします。
山之口商店街と開口神社
商店街のなかほどからは開口神社(あぐちじんじゃ)の境内に入れます。
特にこれといった特徴のない地味な神社ですが、かの千利休も寄進したという歴史ある神社で、菅原神社とともに堺の街をまもっていた由緒ある神社でもあります。
地元では、おおてらさんと呼ばれ親しまれています。
山之口商店街の店舗を紹介
おじいちゃんがいるタバコ屋です。
いまどきはコンビニですけど、昔ながらのタバコ屋さんで、人間がタバコを売っているって、珍しいのでは?
ぎょぎょぎょ~と、さかなクンのように驚いてください。
二階が居酒屋さんになっています。
かばん屋さん。
ギャラリーいろはに。
堺に縁のある作家さんの個展をよく開いておられます。床下に防空壕があります。
商店街が一体となって、堺を主張しています。
商店街の出入り口にコンビニが…(最近このパターン多いですね。)
しかし、コンビニを見つけてホッとしているようでは、堺のわびさびを体得したとはいえません。
山之口商店街へのアクセス
ちんちん電車こと阪堺線、宿院駅から近いです。
南海本線堺駅、南海高野線堺東駅から歩いても行けますが微妙に遠いので、バスで宿院下車がよろしいでしょう。
車で行くなら、コインパーキングはそこらじゅうにあります。
堺市の観光拠点である利晶の杜からすぐですので、観光がてらぜひ商店街の活性化にご協力ください。
◆ 堺のT 記
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