アーケードのない商店街なんて、クリープを入れないコーヒーと同じだ、と思ったのですが、よく考えると私はブラック派でした。
そういうわけで、たまにはアーケードのない商店街も良いと思います。こちらは堺市駅東商店街です。
堺市駅と堺駅と堺東駅
大変ややこしいのですが、堺には、駅名に「堺」が入る駅が3つ、東西にならんでおります。
堺の玄関口と言われる海沿いの南海本線「堺駅」、市役所など庁舎と飲み屋が集中する南海高野線「堺東駅」、そして刑務所と火葬場があるJR阪和線「堺市駅」です。
堺市駅はもともと金岡駅という名前だったそうで、もともと大日本帝国陸軍騎兵第4連隊および輜重兵第4大隊が移転してきたときに作られた駅だそうです。
それぞれの駅には商店街がありますが、もっとも商店街らしくないというか、「堺市駅に商店街なんてあったっけ?」というていどにしか認識されていないのが、ここ堺市駅東商店街なのです。
駅の反対側にはベルマージュ堺という商業施設がありまして、そちらのほうが目立っているということもありましょう。こちらには堺市内には少ないタワーマンションがツインでそびえたっております。(43階建て)
しかし、堺市駅東商店街は、アーケードの下は閉まったシャッターが並んでいるだけという、近頃の商店街に比べて、まだ人通りが多いんではないかという気もします。
それはなぜかというと、駅から住宅街に抜ける通り道だということがあります。もともとは長尾街道という推古天皇の時代からある由緒正しい街道です。
おばちゃまたちだけでなく、サラリーマンの集団や自転車の学生たちも通り抜けていきます。
途中のお好み焼き屋で買い食いもできるし、数は多くないですが飲み屋もあるし、薬局や花屋さんや自転車屋さんもあって、生活に溶け込んでいる感じがします。
民家やマンションも混じっていますので、どこまで商店街なのかわかりにくいのですが、アーチと看板がありますので、一般の道路とは区別がつきます。
こういう銭湯は、どんどん少なくなっておりますね。銭湯って、いいですよ。記者は水風呂とサウナに交互に入るのが大好きです。
商店街とアーケード
商店街にあーケートはつきものですが、実は投資対効果は少ないらしいです。
もともとは朝鮮戦争特需で儲かって仕方なかった頃に、余ったお金で過剰に設備投資したのが始まりだったとか。
今となっては、維持管理費で加盟店が四苦八苦なんだとかいう話ですよ。
駅から反対側の端っこの方で、最近火事があったらしく、4軒ほど並んで黒焦げになっておりました。
商魂たくましく、火災復興キャンペーンの張り紙があったのが印象的でありました。さすがは商人の町です。
◆ 堺のT 記
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