梅田、曽根崎界隈の総鎮守、露天神社と書いて、つゆてんじんじゃ、つゆのてんじんじゃと読みます。大阪の人間にとっては、お初天神と呼んだ方が馴染み深いんじゃないでしょうか。
かの道真公が太宰府に流される際に、此の地で都を偲んで涙を流した、梅雨の時期に神社の前の井戸から水が湧きでたなど露天神社の言われは幾つかあるようです。
一方のお初天神は元禄16年(1703年)に境内で実際にあった心中事件のヒロインの名前が「お初」でした。近松門左衛門が劇化した「曽根崎心中」はあまりにも有名で、いつの間にか恋の成就を願う多くの人が訪れるようになり、恋愛のパワースポットとしても賑わいます。
由緒ある神社なのは間違いなく、その昔は大阪湾の中洲だった現在の地に「住吉須牟地曽根ノ神」を祀り御鎮座され「難波八十島祭」旧跡の一社です。
住吉大社から北へ向かっての線上には、大阪の歴史を語る上で外すことの出来ない神社仏閣が幾つも並んでいて、それらの史実を紐解いて行くことは個人的なライフワークだったりします。レイラインと呼ばれるこの一本の線、これについてはまた改めて専門家にじっくりと語ってもらう予定です。
桜の時期にはご覧のとおり、境内では見事な花が見れます。
梅田のビルに囲まれた中にあって、一日中手を合わせる人が絶えない神社です。
◆ 編集長G記
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